子宮頸がんを防ぐヒトパピローマワクチン(HPV)接種について
(サーバリックスおよびガーダシル)の接種を受け付けています!
子宮頚がんワクチン サーバリックスについて
- 子宮頸がんの発症は20代以降に多いですが、発がん性HPVに感染してから発症まで数年から十数年かかります。
- 発がん性HPVに感染する可能性が低い10代前半に子宮頸がん予防ワクチンを接種することで、子宮頸がんの発症をより効果的に予防できます。

- 被接種者の予診票の確認
- 問診、診察(視診。聴診など)、検温の実施
- 副反応などについての説明および同意取得
- 上腕三角筋への筋肉注射
- 接種後30分は安静待機
- 次回接種日の確認など
2回目:14,000円(消費税込み)
3回目:14,000円(消費税込み)
子宮頸がんの現状
日本では、毎年約1万5千人の女性が子宮頸がん(7千人の上皮内がんを含む)と診断され、2千500人が命を落としています。とくに、日本の若い世代(20〜40歳)の女性においては、子宮頸がんが、がん死亡の第2位となっているという現状があります。
世界でみると、50万人の女性が子宮頸がんに罹り、27万人が死亡しているとされています。
一方、検診をきちんと行うことで、子宮頸がんの死亡率は70%以上も減少できるといわれているにも関わらず、残念ながら日本においては20%強程度の女性しか検診を受けていないという事実があります(アメリカでは82.6%)。

子宮頸がんとヒト・パピローマウィルス
女性の間で広がっている子宮頸がんは、ヒト・パピローマウィルス(HPV)への感染が発症の原因とされています

HPV感染はひじょうに一般的なものであり、セクシャルデビューした女性(あるいは男性にとっても)で容易に伝播し、その感染率は50%とされています。また、女性の80%は生涯に一度はHPVに考えられています。HPV感染自体はひじょうにありふれた感染症であることは前記のとおりですが、そのごく一部、およそ1/1000ががんに進行します。

HPV16型と18型は最も一般的な発がん性タイプであり、世界の子宮頸がんの約70%にこのタイプが関連しています。ハイリスクHPVは子宮頸がんだけではなく、肛門がんや陰茎がん、中咽頭および口腔がんにも関与しています。
HPVワクチンによる子宮頸がんの予防
子宮頸がんを引き起こすのがHPV感染であると確定されたことによって、子宮頸がん予防を目的としたハイリスクHPVに対する予防ワクチン開発への道が開かれました。
その結果、HPV16型と18型に対するワクチンが開発され、感染予防効果、およびこれらのウィルスによって引き起こされる前がん病変の予防効果が証明されました。
HPVの感染を防ぐためのワクチンは、セクシャルデビュー前の子供たちに摂取することが効率的なので、最も推奨されるのは11〜14歳の女児となります。日本で12歳の女児全員にHPV-16、-18ワクチンを接種した場合を想定した数学的モデルによる試算では、子宮頸がんの発生および死亡が約70%減少するとされています。また、すでに性交経験のある15〜45歳の女性に対しても、初交前接種よりもメリットは少ないものの、ワクチンを接種する意義は十分にあります。
一方で、HPVワクチンは、細胞診異常例やすでに異形成に至った例に対する治療効果は期待できません。また、妊娠している女性に対するデータは不足しているため、できる限り妊婦に対する接種は避けるべきと考えられます。ただし、動物実験では直接的あるいは間接的な悪影響は認められていませんので、もし妊娠していることを知らずにワクチン接種を行っても、妊娠中絶の必要はありません。
HPVワクチン サーバリックスQ&A
Q1:接種後の症状はありますか?
A:注射した部位が腫れたり痛むことがあります。これは、体内でウィルス感染に対して防御する仕組みが働くために起こります。通常は数日間程度で改善します。1週間経過しても痛みや腫れが続いている場合は、医師にご相談ください。

Q2:接種後の注意はありますか?
A:○接種後は重いアレルギー症状が起こることがありますので、
すぐに帰宅せず、少なくとも30分間は安静にしていてください。
○接種後は、接種部位を清潔に保ちましょう。
○接種後丸一日は、過度な運動を控えましょう。
○接種当日の入浴は問題ありません。

Q3:ワクチンを接種すれば、定期の子宮がん検診は受診する必要はありませんか?
A:予防ワクチン(サーバリックス)はすべての発がん性HPV感染を防ぐものではありません。子宮頸がんを早期発見するためには定期の検診が必要です。
Q4:ワクチンの予防効果は一生続くのでしょうか?
A:予防ワクチン(サーバリックス)の予防効果がいつまで続くかに関しては、現時点の調査では成人女性で一番長い人で6.4年間(平均では5.9年間)まで抗体と予防効果が続くことが確認されています(海外臨床試験成績)。(調査は現在も継続中なので、今後予防効果に関しては20年位に延びることが予測されています。)ただし、子宮頸がんの発症を予防するのに必要な抗体量に関しては現時点では明らかになっていません。将来、サーバリックスの追加接種が必要となる可能性もありますので、今後得られる情報にもご注意ください。
Q5:ワクチンは必ず1ヶ月目、2ヶ月目、6ヶ月目に行わなければならないのでしょうか?
A:数ヶ月であれば遅れても大丈夫です。また、途中で妊娠してしまった場合は妊娠終了後まで待って打つことが出来ます。
Q6:ワクチンはどうしても3回接種しなければなりませんか?
A:1回目と2回目のワクチン接種は抗体を作るための準備と考えて下さい。ですから、ワクチンの効果としてはまだ不十分です。3回目を打ってから、抗体価が高くなり予防効果を発揮できるようになります。必ず3回受けるようにしましょう。
Q7:婦人科の検査で、既にHPVに感染していると言われました。ワクチンを接種すれば消えますか?
A:既に感染している場合には、発症を防ぐ効果や消してしまう効果はありません。しかし、多くの場合HPVは自然に消滅します。HPVにたとえ感染していると言われても、ワクチンを打つことで今後の感染に対する予防効果は発揮できます。
Q8:45歳ですが、子宮頸がんのワクチンを受けることができますか?
A:本来推奨されているのは、11歳〜14歳までのセクシュアルデビュー前の女子です。しかし、既に性交経験のある15〜45歳の女性に対しても、ワクチンを接種する意義は同じようにあります。
Q9:ワクチンを接種すれば、絶対に子宮頸がんになりませんか?
A:サーバリックスはHPV16型とHPV18型の感染に効果を発揮するワクチンです。世界の子宮頸がんのほとんどが、この2種類による感染を原因としたものです。しかし、他の型が原因となり子宮頸がんが発生することもあります。残念ながらサーバリックスではそれらを予防することが出来ません。 また、既に子宮頸がんになっている方がワクチン接種を受けても、がんの進行を食い止めたり、消したりする効果はありません。ワクチン接種する前にはできるだけ、がん健診を行うようにし、子宮頚部に異常な細胞が無いことを確認してから接種するようにしましょう。
子宮頚がんワクチン ガーダシルについて
ワクチンの効果が期待できるのは子宮頚がんに対してのみです
→子宮頚がん以外に尖圭コンジローマなどにも効果が期待できます。
また、1週間以内に不活化ワクチン(インフルエンザ、肺炎球菌、B型肝炎など)の接種を控えてください。
逆に、ガーダシル接種後は1週間以上あけて、生ワクチン、不活化ワクチンを接種するようにしてください。
| サーバリックス | ガーダシル | |
|---|---|---|
| ヒトパピローマウィルス型 | 18、16型(2価)
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6、11、16、18型(4価)
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| 対象予防疾患 |
@ 子宮頚がん (扁平上皮がん、腺がん) A 子宮頚がん上皮内腫瘍 |
@ 子宮頚がん (扁平上皮がん、腺がん) A 子宮頚がん上皮内腫瘍 B 外陰上皮内腫瘍 C 膣上皮内腫瘍 D 尖圭コンジローマ (陰部・肛門・咽喉頭部疣贅) |
| 接種対象者 | 10歳以上の女性 | 9歳以上の女性 |
| 抗体価の推移 | ガーダシルに優る | サーバリックスに劣る |
| 投与方法 | 筋肉内注射(0,1,6カ月) | 筋肉内注射(0,2,6カ月) |
| アジュバント※ | アルミニウムヒドロキシホスフェイト硫酸塩 | 水酸化アルミニウム+MPL |
| 安全性※※ | 特に差はない | 特に差はない |
※※海外ではガーダシルが先行発売され、すでに安全性は確立されていますが、日本においてはサーバリックスが先行発売され、日本人におけるガーダシルの本格的な安全性データはこれからになります。
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